
ご存知の方も多いかと思いますが、私の地元・
相模原市は美大生の街としても有名で、市内および隣接地域には、私の母校である多摩美術大学をはじめ、女子美術大学、東京造形大学、桜美林大学の4つの美術系大学があり、それらの大学に通う学生や教職員の方々の多くが相模原市に在住されています。そういう意味で、相模原市は新しいアートが生まれる街としての潜在的可能性を大いに秘めています。

そんな相模原市に、この度ついに、新しいアートの発信拠点となる施設「
アートラボはしもと」(橋本駅から徒歩約10分)が、巨大ショッピングセンター・アリオ橋本の隣接地に開設されました。このアートラボはしもとは、相模原市美術館検討委員会が2009年に加山市長へ提出した提言書に基づき開設された施設で、企業や大学と連携して文化振興や産業振興などにつながる事業を企画・実施し、相模原市が文化芸術創造都市となるべく、アートによる「まちづくり」の役割を担うとともに、開設が検討されている市立美術館の計画にこのアートラボはしもとの取り組みを生かすことも目的となっています。
さる4月1日をもって開設されたアートラボはしもとですが、現在は、来る5月3日(祝)の本格オープンに向けての準備で大忙し!といった状況で、柳川雅史所長をはじめ、美術専門員の加藤慶さんや久野真明さんと近隣の美大に通う学生スタッフの皆さんの独創性と企画力から生み出された夢のある各種アートプロジェクトの準備が着々と進められています。

先日、私はそんなたいへんな状況だとも露知らずにお邪魔したのですが、相模原市民ギャラリー時代から懇意にしていただいている柳川所長がお忙しい中、施設の内部や進行中の様々なアートプロジェクトを詳しく紹介して下さいました。5月3日から開催されるオープニング記念事業「はじめましてアートラボ」では、相模原ロータリークラブが資金を提供した7つのプロジェクトが紹介されるとのこと。それら7つのプロジェクトは、「教室のまもり神」、「未来下駄箱」、「銀づつみオブジェのあやしい世界」、「育てよう心の花」、「フラワーアート&コンサート」、「思い出アニメーション」、「おハながらート・プロジェクト」。そのタイトルだけを聞いても、わくわくドキドキ!小さなお子さんからご年配の方々まで、親子やカップルでも楽しめる市民参加型の楽しい企画がたくさん用意されていますので、このゴールデンウィークの気軽なお出かけスポットとしても最適ではないでしょうか。

というわけで、現在館内は、準備中なのですが、そんな様子も見られてしまうのが、この施設の開放的なところ。近隣にお住まいの方は、ちょっと施設内を覗きに行かれてはいかがでしょうか。準備中の未完成な雰囲気や焦りモードの裏方さんの様子などをご覧になって、本格オープン時とのギャップを楽しまれてもおもしろいかもしれません。美術館の展示って、オープンしてしまうととても綺麗に整っていますが、その前の準備段階はかなりガテン系な現場で、展示に携わるスタッフは意外と体力勝負なのです。この日も施設の規模にしては少ない人数で、所長以下、皆さんフル活動。美術系大学の学生スタッフもペンキで手や作業着を汚しながらも懸命に作業されていました。

柳川所長は、このアートラボはしもとは、みんなでつくり上げていく場。市民の皆さんにはぜひ学生を応援してもらいたいし、ともに楽しんでもらいたい。また、そのための様々なプロジェクトを企画し準備しているが、専任の学芸員が少ないため、組織としてパワーがまだまだ足りない。これからは、責任のある立場でこの施設を運営し、事業を進められる人材がますます必要になってくるだろうと話されていました。相模原市がアートによる「まちづくり」を推し進めるためには、その下支えを担うしっかりした組織と美術の専門的な知識を持った人材の拡充が課題となりそうです。ともあれ、5月3日(祝)からの本格始動に向けてもうひとがんばり!がんばれ~~!

話は変わりますが、先日、多摩美術大学で造形デザイン学科教授の堀内正弘先生とお会いした折に、環境省が推進するチャレンジ25キャンペーンと連携し、電通と共同で全国展開を目指している「
クールシェア」プロジェクトに、これから夏に向けて相模原市にモデル地区として、参加していただけないかと考えている旨のお話をお聞きしました。
「クールシェア」とは、個々のエアコン使用を控え、皆が涼しいひとところに集まることで、電力消費を削減する。人と人とのつながり、コミュニティーや街の活性化というプラスの価値も同時に生み出しながら、地球に優しい生活をめざすというものです。現在は、猛暑で知られる熊谷市や様々な企業、団体がこのプロジェクトに参加しているそうです。
アートラボはしもとと「クールシェア」プロジェクト・・・。
「アートラボはしもとにクール(来~る)」プロジェクトっていうのは、いかがでしょう?そして、相模原市全域がモデル地区となるのなら、「市立博物館にクール(来~る)」プロジェクトとか、「アリオ橋本にクール(来~る)」プロジェクトなどなど、相模原市内の各施設に来てもらうための「クールシェア」プロジェクトがいろいろ考えられそうですね。