先日は、高島屋のアクセサリーバイヤー・早坂江子さんと永井晴子さんにご案内いただいて、
ポンテヴェキオ本社にお邪魔しました。今回の企画をご担当されている高島屋の早坂さんと永井さんは、「<日本の美>をテーマに、日本の素晴らしさを改めて考え、祈りや想いを込めてお客様に特別なアクセサリーを提供したい。とにかく、何かやらなくてはという気持ちで、この企画を立ち上げました。」とお話しされていました。
ポンテヴェキオ本社では、営業部マネージャーの太田峰生さん、デザインをご担当された今関雅也さん、渋谷理奈さんにお会いしました。今関さんは、「美術家の方が気に入るかどうかも心配しながら何度も提供された文章を読んでデザインしました。」とおっしゃっていました。実際のアクセサリーは、18金ネックレスにダイアモンドとカラーダイアモンドを絶妙なバランスで配置した「小さくとも四季の変化に富み、豊かな美を有する日本」を見事に表現したとても素敵なデザインに仕上がっていました。キラキラ輝く4色のダイアモンドが微妙なバランスでつながりあう、まさに、今の日本を表現したアクセサリーで、思わず手にとりたくなるほど綺麗で、その繊細な細工には高い技術力を感じずにはいられません。
私自身、美術家ですので、日頃はつくる側の人間なのですが、今回は文章のみを提供し、その私の文章をもとに、メーカーのデザイナーさんがデザインしてつくられるということで、どんなふうに文章を解釈されて、アクセサリーとして仕上がってくるのか、とても楽しみにしていました。そしてこの日ようやく、実際に仕上がったアクセサリーを拝見することができました。そのデザインは、日本の美しいそれぞれの島を感じさせ、儚なくも美しい日本人の美意識を表現しています。 私がイメージしていたアクセサリーとすごく近くて・・・というか、それ以上に凝ったデザインに仕上がっていて、とても驚きました。さすがは宝石の魔術師・老舗ポンテヴェキオさんです。このアクセサリーが店頭に並ぶのが楽しみです。この商品は特別生産のため、9月14日からの数量限定販売で、横浜と新宿の高島屋にあるポンテヴェキオ店頭でのみの販売となります。また、これらジャパンビューティーの商品の売上げの一部は、日本赤十字社を通じて、東日本大震災へのチャリティーとなるそうです。
今回のコラボレーションは、私の作品コンセプトでもある「対話から生まれる創造性や可能性」が感じられ、とても楽しくおもしろい体験でした。私の書いた文章は<Autumn 2011 Takashimaya Accessory Book>に掲載されていますので、よかったら読んでみてくださいね~。
余談ですが、ポンテヴェキオ本社には、多くの現代・近代美術作品がさりげなく飾られていて、センスの良さを感じさせるオフィスでした。