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大谷有花 / ART BLOG
by icarts
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あきたB!<美>探訪記 / 藤田嗣治の超大作「秋田の行事」
あきたB!<美>探訪記 / 藤田嗣治の超大作「秋田の行事」_c0018281_17414898.jpg
秋田市は、江戸時代には久保田藩(秋田藩)の城下町として栄え、現在も秋田県民の約1/3が暮らす県内最大の都市です。その進取の気風ゆえか、昔から、古いものにあまり高い価値を見出さない人が多いため、秋田市内には歴史的遺産が数少ないと、ある郷土史家の方が嘆いておられるのを聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうね?

それはさておき、JR秋田駅から西へ徒歩10分弱、市街中心部の賑わい創出を目的のひとつとして再開発された「エリアなかいち」という地区に、世界的建築家・安藤忠雄氏の設計による新秋田県立美術館が昨年の夏に完成し、隣接するにぎわい交流館 AUとともにオープンしましたが、美術館の方はまだ今のところは仮オープンというかたちで、美術品を展示・保存する施設ですので、ある程度、館内の空気環境が落ち着く今秋9月下旬に本オープンする運びとなっています。

あきたB!<美>探訪記 / 藤田嗣治の超大作「秋田の行事」_c0018281_17453077.jpgこの新しい美術館は、お堀を挟んだ向かい側に建つ現在の秋田県立美術館(=平野政吉美術館)が老朽化したために建設されたのですが、収蔵作品などを新美術館に移設後、空になった古い美術館を取り壊すか、耐震化工事をし再利用するかは、まだはっきり決まっていないようです。独特の三角屋根と丸窓が特徴の趣あるこの建造物を取り壊すことに反対する市民の声も多く聞こえますが、冒頭で述べた気風の土地柄ゆえ、また耐震化には多額の費用が掛かることもあり、今後どうなりますやら。

あきたB!<美>探訪記 / 藤田嗣治の超大作「秋田の行事」_c0018281_1745464.jpgさて、秋田県立美術館(=平野政吉美術館)に収蔵されている目玉作品はなんと言っても、西洋美術史にもその名を残す巨匠・藤田嗣治が描いた超大作「秋田の行事」です。この横幅20mを超す大壁画のような作品は、当時、藤田の大パトロンであった秋田市の大富豪・平野政吉の依頼により、1937(昭和12)年に描かれたものです。秋田の至宝ともいうべきこの作品については、また折に触れ、このブログでも様々な角度から書きたいと思っていますが、気候が良くなるこれからの季節に秋田市を訪れる観光客の皆さんにはぜひ鑑賞をおすすめしますし、この春から秋田公立美術大学で美術を学ぼうとするすべて学生の皆さんは、「美の国 あきた」を知るうえでも、必ず観ておくべき作品ですので、まだ観ていない人は各々時間を作ってじっくり鑑賞してもらいたいと思います。

→ こちらの北海道新聞の記事に作品「秋田の行事」の大きさがわかる写真が掲載されています。
by icarts | 2013-03-07 18:13 | Akita
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