
「対話の記憶」のためのドローイング (1)
2011年
紙にアクリル、水彩
25.5 x 36 cm (イメージ・サイズ)
39.5 x 54.5 cm (ペーパー・サイズ)
来月・10月8日(土)より、東京・両国の
GALLERY MoMo Ryogokuにて、インスタレーション作品を中心とした個展を開催予定です。
このGALLERY MoMo Ryogokuでの展示は、9月に横浜高島屋で開催した「対話」をテーマとした絵画展の立体(3D)版というべき内容となる予定です。
ぜひご高覧いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
以下は、本展のプレスリリース用に書いた作家コメントです。
学生時代、絵画による作品表現に行き詰まりを感じていた時期、インスタレーションという美術表現に興味を持ち、インスタレーション作品を数多く制作していました。しかし、そのうちに、もっと多くの人に作品を観てもらいたいという表現者としての本能的な欲求と、ある特定の場所で展示し、その場に足を運んで観てもらう必要があるインスタレーションという表現手段の間にズレを感じるようになりました。<その場>に多くの人に来てもらうことが難しいなら、多くの人がいるところに、<その場>を持ち運べるようにすればいいという発想から、2000 年に制作したのが、「
トラ・オリ・キミドリの部屋」という作品です。
これは、<その場>である「キミドリの部屋」の前に、細い針金でできたヨレヨレの檻の中にいる紙粘土でできたトラのオブジェを配置した作品で、絵画とオブジェの組み合わせによる複合型の作品です。この作品の制作が発端となり、再び絵画という表現手段に大きな可能性を感じ、以降、本格的に絵画表現の本質を追究する道を歩むことになりました。
今展の展覧会タイトルは、「対話の記憶」としました。これまでも「ウサギねずみの対話」シリーズなどで、対話をテーマとした作品を数多く制作してきましたが、この度の東日本大震災を機に、対話の必要性や重要性を改めて認識することとなり、今年9 月には横浜高島屋で、「それぞれの対話から生まれるストーリー」というタイトルの絵画展を開催しました。今回、ギャラリー側からのご提案もあり、本当に久しぶりにインスタレーション作品を発表する機会を得、絵画作品である「ウサギねずみの対話」の舞台をGALLERY MoMo Ryogoku の空間に再現してみようと考えました。これは、インスタレーションと絵画の融合というと少し大袈裟ですが、「体験する絵画」というべき作品だと思っています。ぜひ、GALLERY MoMo Ryogoku で、「ウサギねずみの対話」のステージをご体験下さい。
◆◇ GALLERY MoMo Ryogokuでの個展開催まで、あと14日! ◇◆
「大谷有花 展 -対話の記憶- 」
2011年 10月8日(土)- 11月5日(土)
GALLERY MoMo Ryogoku
午前11時から午後7時まで / 日曜、月曜、祝日は休み
地下鉄・大江戸線・両国駅 A3出口より徒歩1分 (改札正面のエレベーターがA3出口になります)
JR両国駅 東口より徒歩約5分
* オープニングレセプション : 10月8日(土) 午後6時から午後8時まで